第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 17:00 |
会場名 | N11 |
講演番号 | E-22 |
発表題目 | 九州の人工林伐採後の未植栽地に成立した二次林の林分構造の変化(予報) Changes in the forest structure of secondary forests that have formed on unplanted clearcut sites in Kyushu |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | 近年、豪雨災害が激甚化・頻発化している。針葉樹人工林の伐採後に成立する森林の土砂災害防止機能の評価が求められている。森林総研では、未植栽地に成立した森林の種組成や樹木密度といった地上部の森林構造と、樹種別・個体サイズ別の根系強度をそれぞれ明らかにして土砂災害防止機能を評価する研究プロジェクトを実施中である。プロジェクト期間が短いため、シカ影響が少ない地域に限定した未植栽地に10m×10mの調査区を設定し、地際径3cm超の全個体に加えて、調査区中央の6m×6mで樹高1.3m超の全個体の地際径と樹高を測定した。これまでに皆伐後7年目1林分(8ha)と20年目2林分(18haと0.5ha)の未植栽地から、それぞれ7調査区と6調査区の調査データを得た。それぞれの平均林冠高(m)は5.8と11.6、地際径3cm超の平均樹種数は10.4と14.3、平均個体数は70.1[47.8%]と42.7[29.1%]、平均BA(m^2/ha)は13.5[38.3%]と40.3[53.4%]であった。[]内はアカメガシワが占める割合を示す。先駆樹種は経年で減少するとされるが、アカメガシワは皆伐後20年目までに個体数割合を下げたが、BA割合はむしろ増加していた。また、シイ・カシ類はほとんど確認されなかった。 |
著者氏名 | ○野宮治人 ・ 山川博美 ・ 山岸極 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 |
キーワード | 伐跡植生, 先駆性樹種, 造林未済地 |
Key word | vegetation after clear-cutting, pioneer tree species, abandoned plantation clearcut sites |