第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2025年3月22日
開始時刻 9:00
会場名 N11
講演番号 E-4
発表題目 富山県におけるコウヨウザン植栽木の初期成長
Early growth of planted Cunninghamia lanceolata in Toyama
所属 富山県農林水産総合技術センター
要旨本文 スギ伐採後の再造林が求められる中、中国原産の常緑針葉樹であるコウヨウザンは、成長量に優れ萌芽更新が可能なことから、スギに代わる早生樹種として注目されている。しかし、日本国内での植栽適地や育成技術に関する情報は限られていることから、本研究では日本海側の多雪地である富山県において、スギとコウヨウザンを混植した調査地を設け、1~2成長期後の活着率、成長量、雪害、萌芽特性等をスギと比較調査した。コウヨウザンの1成長期後の活着率は多くの調査地で9割以上と高かったものの、排水性が悪い場所では活着率が低下した。成長に関しては、2成長期後の平均樹高はスギとの差はみられなかった。また、倒伏率はスギに比べて高く、積雪の影響を受けやすいことが示唆された。コウヨウザンの萌芽発生率は高く、一部の調査地では9割を超えており、主軸が入れ替わるなど萌芽内での競合が確認された。
著者氏名 ○田和佑脩 ・ 松浦崇遠 ・ 大宮徹
著者所属 富山県農林水産総合技術センター森林研究所
キーワード コウヨウザン, 初期成長, 早成樹
Key word Cunninghamia lanceolata, early growth, fast growing tree