第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 9:15 |
会場名 | N11 |
講演番号 | E-5 |
発表題目 | スギ及びコウヨウザン植栽地におけるウサギ食害 Damage caused by rabbits feeding on Japanese cedar and Chinese fir plantations |
所属 | 鳥取県 |
要旨本文 | 鳥取県では「とっとり森林・林業振興ビジョン」を策定し、令和12年までに年間320haの皆伐再造林を目標に掲げており、目標達成に向け造林面積が増加している。それに伴い、造林地においてニホンノウサギの食害(以下、「食害」)が多発し、被害対策が喫緊の課題となっている。本試験では、造林地における食害の被害形態を明らかにし、今後の被害対策に資することを目的とした。令和4年11月にスギ及びコウヨウザンを植栽し、冬季を除く令和6年11月までの毎月、樹高、地際径、食害の有無、食害による主軸の切断高(以下、「切断高」)及び切断高における主軸の太さ(以下、「切断径」)等を調査した。試験の結果、試験期間中を通じて186回の食害が発生し、最大切断高は76cm、最大切断径は7.9mmであった。食害の時期は10月から5月に集中しており、植栽から年数が経つにつれて減少する傾向が見られた。樹種別では、コウヨウザンの方がスギより食害の発生頻度が高かった。食害により主軸が切断される個体は、植栽時の樹高が低い傾向であった。結果として、食害が多発する造林地ではコウヨウザンよりスギの植栽が有効であり、被害対策として大苗植栽が有望であることが示唆された。 |
著者氏名 | ○赤井広野 |
著者所属 | 鳥取県農林水産部農林総合研究所林業試験場 |
キーワード | ウサギ食害, スギ, コウヨウザン |
Key word | Damage caused by rabbits, Japanese cedar, Chinese fir |