第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 10:15 |
会場名 | N11 |
講演番号 | E-8 |
発表題目 | 過去の土地利用がスギ人工林の樹高成長に与える影響 Effects of past land use on tree height growth in Japanese Cedar forests |
所属 | 株式会社パスコ |
要旨本文 | 耕作放棄地は農林業センサスにおいて、「所有されている農地のうち、過去1年以上作付けされておらず、この数年の間に再び作付けする考えのないもの」として定義されており、昭和60年以降耕作放棄地の面積は増加傾向にある。近年では耕作放棄地など農業生産の再開が困難な農地において、計画的な植林による林地への転換を支援するといった最適土地利用対策が推進されている。一方で耕作放棄地における樹種の成長特性は十分に把握されておらず、耕作放棄地が田畑のいずれに該当するのかといった土地利用種別に関する知見や、伐期以降の林齢における成長特性に関する知見は十分ではない。そこで本研究では主要造林樹種であるスギについて耕作放棄地の土地利用種別による成長特性の違いを明らかにすることを目的に、過去の土地利用種別を田と畑に区分し樹高成長が山地とどのように異なるかを比較した。航空レーザ計測により得られた樹高と森林簿の林齢を使用し、耕作放棄地ではない山地斜面のサンプルから作成した地位指数曲線を元に、耕作放棄地植林箇所の樹高成長の良否を検討した。結果、過去の土地利用種別が田畑いずれの場合も山地斜面より高い樹高成長を示した。 |
著者氏名 | ○福井翔宇 |
著者所属 | (株)パスコ |
キーワード | スギ人工林, 樹高成長, 土地利用, 耕作放棄地 |
Key word | Japanese Cedar Forest, Height Growth, Land Use, Abandoned Cultivated Land |