第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2025年3月22日
開始時刻 9:00
会場名 N23
講演番号 F-1
発表題目 スギミニチュア採種園におけるクローン毎の着花及び種子の特性
Clonal assessment of Cryptomeria japonica for flower and seed characteristics in a miniature seed orchard
所属 青森県産業技術センター林業研究所
要旨本文 林木の種子は、成長や形質など遺伝的特性に優れた精英樹について、挿し木や接ぎ木により増殖した複数系統の苗木(採種木)を一定間隔で植栽した採種園で系統間の任意交配により生産されている。このうち、スギの採種園では、主幹を切り下げて低樹高化した採種木を密植することで整枝剪定や球果採取の作業性や安全性を向上させた、ミニチュア採種園(採種木の樹高を約1.2m、植栽間隔を約1.2mで管理)での種子生産が広く行われている。しかし、実際のスギミニチュア採種園において、系統毎の雌雄花や種子の特性、さらに林縁や林内など採種木の植栽位置による生育環境がそれらに影響するかどうかついては定量的に知られていない。そこで、本研究では系統毎の雌雄花や種子の特性を示すとともに、採種木の生育環境が系統の特性に影響するかどうかを明らかにすることを目的とした。着花調査として、青森県十和田市のスギミニチュア採種園(2004年造成)において、2022年12月に43系統523個体、2023年12月に46系統527個体の雌雄花着花指数を記録した。さらに、このうち3系統42個体について2023年9月に採取した種子の100粒重や発芽率などを着花指数と合わせて比較した結果を報告する。
著者氏名 ○中島剛1 ・ 井城泰一2 ・ 宮本尚子2 ・ 倉本哲嗣3
著者所属 1青森県産業技術センター林業研究所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター東北育種場 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
キーワード 雄雌花の着花指数, 種子の特性, ミニチュア採種園, スギ
Key word Flowering characteristics, Seed characteristics, miniature seed orchard, Cryptomeria japonica