第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2025年3月22日
開始時刻 10:00
会場名 N23
講演番号 F-5
発表題目 低温貯蔵したヒノキ実生コンテナ苗の植栽後活着率と初期成長
Post-planting survival and growth of cold-stored Japanese cypress container seedlings
所属 森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センター
要旨本文  秋〜冬季の気候に晒された苗木は耐凍性が向上することから、低温貯蔵が可能であることが示されている。これまでにスギコンテナ苗を低温貯蔵する試験を行ってきたが、ヒノキコンテナ苗では例がない。ヒノキでも低温貯蔵が可能であれば、コンテナ苗の出荷調整や周年供給に役立つと考え、低温貯蔵試験を行った。2月中旬にヒノキ実生コンテナ苗を容器から半数引き抜き、乾燥防止のためビニール袋に入れて段ボールに詰め、低温貯蔵庫(−2℃)で保管した。また、対照として半数のコンテナ苗を屋外で育成した。同年5月上旬に低温貯蔵庫から苗木を取り出し、対照の苗木とランダムに混合して苗木貯蔵箱に詰めて出荷した。苗木を詰めた貯蔵箱をトラックで山地まで輸送し、数日貯蔵箱のまま日陰に保管し、植栽する当日に貯蔵箱から取り出して植栽した。低温貯蔵庫からの取り出しから植栽までの期間は3日間であった。6月上旬に苗木の初期苗高と活着率を測定し、10月に1成長期後の苗高を測定した。今回は、低温貯蔵したコンテナ苗と屋外で育成したコンテナ苗の植栽後の活着率と初期成長を比較した結果について報告する。
著者氏名 ○大平峰子 ・ 坪村美代子 ・ 遠藤圭太
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
キーワード 低温貯蔵, ヒノキ, コンテナ苗, 生存率
Key word cold storage, Chamaecyparis obtusa, container seedlings, survival rate