第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2025年3月22日
開始時刻 10:45
会場名 N23
講演番号 F-7
発表題目 日本におけるテーダマツ・スラッシュマツの造林可能性を探る
Exploring the Afforestation Potential of Pinus taeda and Pinus elliottii in Japan
所属 東京大学
要旨本文 テーダマツは北アメリカ南東部を原産とする世界的に有用な林業樹種であり、昭和30~40年代を中心に、日本にも大規模な試験植栽が行われた。スギやヒノキに比べ、テーダマツは成長が早い上、材強度が高いとされてきた。しかし、植栽試験の報告は断片的かつ乏しく、過去に試験植栽されたテーダマツが成林したのか、そして成長や材質に関する現在の状況は不明であった。そこで現存林分の調査を行う予備調査として、47都道府県の森林林業の研究機関を対象にアンケートを行い、現在認識されているテーダマツ植栽地の面積や本数などに加えて、これからテーダマツを植栽することについての懸念や関心についての意識調査を行った。この結果、西南日本では多くの都道府県で植栽されており、ある程度は現在も残っていることが認識されていたが、過去の履歴や現存状況について一連の情報が存在するのはごく一部の都道府県のみであった。一方、意識調査からは、今後の造林に対する懸念と同時に関心も伺うことができた。今後はアンケート結果をもとに、造林地が確認された都道府県をいくつか抽出し、現地調査と成長錐を用いたコアサンプリングを行う予定である。
著者氏名 ○笹田勇麻1 ・ 後藤晋2
著者所属 1東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林田無演習林
キーワード テーダマツ, スラッシュマツ, 外国産樹種, 導入育種, DNAバーコーディング
Key word Loblolly Pine, Slash Pine, Foreign Tree Species, introduction breeding, DNA barcording