第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

植物生態部門[Forest Ecology]

日付 2025年3月22日
開始時刻 9:30
会場名 W109
講演番号 H-3
発表題目 鳥取県におけるナラ枯れ跡地の植生状況
Plant succession of after mass mortality of canopy trees by Oak wilt diseas in Tottori Prefecture
所属 鳥取県林業試験場
要旨本文 鳥取県内でナラ枯れが確認されてから30年以上が経過し、被害は全県に広がり、現在は徐々に収束しつつある。集団枯損し更新が見込めないような森林では、土砂災害防止等の公益的機能の低下が懸念されるが、これまで県内被害森林を調査した事例はない。そこで、鳥取県においてナラ枯れ跡地の更新等の実態を明らかにする調査を実施した。ナラ枯れの集団枯損被害から5年以上経過した林分を対象とし、2022年7月から2024年10月にかけて県東部及び中部、西部で調査を行った。10m四方の方形プロットを合計38箇所設定し、上下層木の樹種、樹高及び胸高直径、林床植生の樹種、被度及び平均植生高、更新に影響を及ぼすと考えられるシカの痕跡、地形及び土壌型を調査した。また、同プロットの外側四隅に1m四方の方形プロットを設定し、木本稚樹の樹種及び成立本数を調査した。その結果、調査地では、裸地化は見られず、ササ等が繁茂し植生が乏しい箇所や林床植生が乏しい箇所、下層木及び林床植生が繁茂している箇所など、様々な植生状況であった。本発表では、これらの調査結果を基に、今後の更新の可能性について検討したことを報告する。
著者氏名 ○三浦功次
著者所属 鳥取県林業試験場
キーワード ナラ枯れ, 植生, 更新
Key word oak wilt, vegetation, regeneration