第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
立地部門[Forest Environment]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 9:00 |
会場名 | N13 |
講演番号 | I-1 |
発表題目 | スギ人工林における皆伐初期の硝化・脱窒機能遺伝子からみた窒素動態 The change of nitrogen dynamics after clear-cutting in Cryptomeria japonica plantation using the environmental DNA. |
所属 | 京都大学 |
要旨本文 | 人工的撹乱である皆伐が窒素循環に与える影響について、物質循環の機構解明には微生物の動態を調査することが欠かせない。そこで本研究では、100年生スギ人工林において、皆伐が硝化・脱窒に関する窒素機能微生物の存在量に与える影響を調査し、遺伝子と土壌栄養素の関係を明らかにすることを目指す。対象地は、茨城県常陸太田試験地で、母材は黒雲母片麻岩、土壌は褐色森林土である。皆伐は2024年2月に行われ、皆伐前2023年6,9,11月と皆伐後2024年6,9,10月に土壌と渓流水を調査した。土壌サンプルは斜面により化学・物理特性が変化するため、上中下部でわけて採取し、無機態窒素現存量、純窒素無機化ポテンシャル、C/N比などを測定した。渓流水は皆伐対象地やその川下などから採取した。土壌・水サンプルからDNAを取り出し、qPCRにかけることで、硝化に関わる機能遺伝子(アンモニア酸化細菌amoA, アンモニア酸化古細菌amoA)、脱窒に関わる機能遺伝子(napA, narG, nirK, nirS, qnorB, nosZ)を中心とした微生物のコピー数を特定した。発表では、窒素機能遺伝子と窒素動態の関係から議論する。 |
著者氏名 | ○藤村光希1 ・ 横部智浩2 ・ 小田智基3 ・ 岩上翔3 ・ 徳地直子2 |
著者所属 | 1京都大学大学院農学研究科 ・ 2京都大学フィールド科学教育研究センター ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 |
キーワード | 窒素循環, 皆伐初期, 脱窒・硝化, 地下水, 土壌微生物 |
Key word | Nitrogen cycle, Clear-cutting, Denitrification and nitrification, Groundwater, Microorganisms |