第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
立地部門[Forest Environment]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 15:00 |
会場名 | N13 |
講演番号 | I-14 |
発表題目 | 高知県香美地域においてスギ成長に影響する立地要因 Site factors affecting the growth of Japanese cedar in Kami, Kochi |
所属 | 森林総合研究所四国支所 |
要旨本文 | 林地生産力の良否を決める要因は地域ごとの差異が大きいことは知られているが、そのメカニズムは十分に明らかになっていない。本研究では、既往研究で樹高成長が明らかとなっている地域から様々な地形湿潤指数(TWI)や斜面方位から調査地を選定し、その場所の土壌理化学性と樹高の関係を解析することで、これら地形条件が樹高に影響するメカニズムを明らかにすることを目的とした。今回は途中の成果として、2023年10月と11月に計7ヶ所のスギ林で調査した結果を報告する。調査地は高知県香美市の55-60年生のスギ民有林である。調査地では10m×10mの方形プロットを設定し、中心地点から2.5mずつ離して斜面の上方向と下方向で土壌断面を形成し石礫率を記載した後、土壌物理化学性の測定用の試料を鉱質土壌深さ0-10、10-30cmから採取した。また、各土壌断面と中心地点の近傍で土層厚を測定し、プロット内の樹木の樹高を測定した。予想に反して、TWIが高い場所で樹高の低い傾向がみられた。また、斜面方位と樹高の間には相関がみられなかった。一方で、TWIが高い場所では粘土含有量が多く、CECの小さい傾向があった。今後さらに調査地点を増やし、より詳細に検討する予定である。 |
著者氏名 | ○細川奈々枝1 ・ 稲垣善之1 ・ 伊藤江利子2 ・ 釣田竜也3 ・ 木田仁廣4 ・ 眞中卓也3 ・ 大谷達也1 ・ 古澤仁美3 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所四国支所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所 |
キーワード | 土壌理化学性, 地形, 樹高 |
Key word | Soil physical and chemical property, Topography, Tree height |