第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2025年3月22日
開始時刻 14:30
会場名 S21
講演番号 J-11
発表題目 白坂流域内入れ子状小流域の流出特性—実測流量と浸透数値計算による解析—
Runoff Characteristics of Nested Watershed in Shirasaka -Analysis Using Measured Runoff and Numerical Simulation-
所属 東京農工大学
要旨本文 入れ子状小流域の流出特性の違いについて実測流量データと浸透数値計算データによる解析を行った。対象とした流域は東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所の白坂流域内の小流域である北谷流域(1.186ha)と南谷流域(1.419ha)、それぞれの内部の小流域である北谷谷頭部流域(0.4409ha)と南谷谷頭部流域(0.4825ha)の4流域である。4つの小流域末端には量水堰堤が備えられており、それぞれ流量観測が行われている。4つの小流域の水高実測流量を比較したところ、南北谷のいずれにおいても⾕頭部の基底流出量が⾕全体のものより⼤きく、 その傾向は北谷のほうが南谷より⼤きいと分かった。北谷と南谷の流出特性の違いが地形の違いによって生まれるものか検証するために数値実験を行なった。簡易貫入試験で得られた土層厚分布情報、サンプル調査によって得られた保水性、透水性の土壌水分特性情報を基に飽和不飽和3次元浸透計算法を用いて実験を行なったところ、降雨への応答は問題なく再現された。特に北谷では実測のピーク流量と基底流出に近い大小関係が現れ、概ね流出特性が実測と合致した計算結果が得られた。
著者氏名 ○森貞完太1 ・ 山崎菜々子1 ・ 白木克繁2 ・ 浅野友子3
著者所属 1東京農工大学大学院農学府 ・ 2東京農工大学大学院農学研究院 ・ 3東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所
キーワード 浸透数値計算, リチャーズ式, 流出特性
Key word Numerical Simulation, Richards equation, Runoff Characteristics