第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 15:15 |
会場名 | S21 |
講演番号 | J-13 |
発表題目 | T-TDRセンサーを用いた土壌水分特性の野外計測 Field measurements of water retention curves using a T-TDR sensor |
所属 | 京都大学大学院 |
要旨本文 | 降雨浸透過程の予測には水分特性曲線などの土壌の飽和・不飽和水分特性を示すパラメータが必要である。本研究では水分特性曲線を原位置で計測できる測器であるT-TDRセンサーの開発・改良を行い、不均質な土層構造を持つ森林斜面における野外計測に適用することを目的とした。 T-TDRセンサーはテンシオメータのポーラスカップにTDR土壌水分計の電極棒にあたる2本のワイヤーを巻き付けた構造となっており、体積含水率と圧力水頭を完全な同位置で計測できる。本研究で作成したT-TDRセンサーは、ポーラスカップに彫った浅い溝にワイヤーを半分埋め込んで接着し、同軸ケーブルも完全に塩ビ管内に埋め込む構造とすることで土壌に挿入する際に壊れにくい構造に改良した。 滋賀県大津市の不動寺試験地にて野外計測を行った。T-TDRセンサーは深度10~60 cmに10 cm間隔で6本設置し、圧力水頭と体積含水率を10分間隔で約2ヶ月間計測した。深度ごとに異なる水分特性曲線が得られるなど、空間的に不均質なパラメータ分布も計測することができた。また、同位置で採取した不攪乱土壌サンプルを用いたpF試験を行い、野外計測で得られた水分特性曲線と比較した結果についても発表する。 |
著者氏名 | ○法利祐香 ・ 正岡直也 ・ 小杉賢一朗 |
著者所属 | 京都大学大学院農学研究科 |
キーワード | T-TDRセンサー, 水分特性曲線, 野外計測, 土壌水分, 浸透流出過程 |
Key word | T-TDR sensor, Water retention curves, Field measurements, Soil water, Infiltration and runoff process |