第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 2025年3月22日
開始時刻 11:15
会場名 N21
講演番号 K-3
発表題目 大分県の皆伐作業における欧州型CTLを導入した作業システムの生産性分析
Productivity analyses of clear cutting with operation system introducing European type CTL in Oita prefectureβ
所属 宇都宮大学
要旨本文 本研究では,大分県の皆伐作業における欧州型CTLを導入した作業システムの生産性について、作業日報を用いて分析し、発表者らがこれまでに分析した、栃木県宇都宮市や福島県いわき市のチェーンソー伐倒、グラップル集積、プロセッサ造材、フォワーダ搬出からなる作業システムの生産性と比較した。宇都宮市は皆伐面積を拡大して生産性・経費の変化を確認する目的で事業が行われたこともあり、5ha以上の皆伐面積となると生産性が高く、経費が低くなる傾向が見られ、いわき市では生産材積が1,000m3/haを超えるような事業地も見られ、生産材積が大きくなると売上、収支が向上する傾向が見られた。一方、大分県では傾斜30度程度では欧州型CTLは使用されず、15度程度でも伐倒の半分程度はチェーンソーで行われていたことから、傾斜の影響が大きく、傾斜が急になると生産性が低下する傾向が見られた。高額となる欧州型CTLを導入する場合には、欧州型CTLで事業可能な施業地を確保し、稼働率を上げて、経費を下げる必要がある。
著者氏名 ○有賀一広 ・ 小嶋笑美
著者所属 宇都宮大学農学部
キーワード ハーベスタ, フォワーダ, 車両系作業システム
Key word Harvester, Forwarder, Ground based operation system