第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 2025年3月22日
開始時刻 15:15
会場名 N21
講演番号 K-9
発表題目 LiDAR技術を活用した広葉樹林のバイオマスエネルギー賦存量推計
Estimation of Biomass Energy Potential Using LiDAR Technology in Hardwood Forests
所属 芝浦工業大学
要旨本文 脱炭素社会の実現に向け、森林資源の木質バイオマスエネルギー利用が注目されている。特に広葉樹の燃料利用は未確立であり、低コストで燃料を生産するためには、精度が高く効率的な調査手法が必要であり、ICT技術の活用が期待される。一方、広葉樹を主体とする天然林は立木密度が不均一で、針葉樹と比較してICT技術による計測精度に課題がある。このような背景を踏まえ、本研究では、LiDAR技術を活用した広葉樹林の材積量計測およびバイオマスエネルギーポテンシャルの推計を行った。対象地はコナラやソヨゴを主体とする天然林であり、地上型LiDAR、UAV LiDAR、自治体が公開している航空レーザー測量成果を用いて森林の材積量を推計し、精度を検証した。次に、全体の材積量を基に森林更新を考慮した年間伐採可能量を算出した。さらに、チップ燃料として利用する場合のバイオマスボイラー導入可能件数をバイオマスエネルギーポテンシャルとして評価した。その結果、対象地162.7haで19,449m3の森林材積量が推計され、5台のバイオマスボイラー(250kW、温浴施設想定)の導入が可能であることが明らかとなった。
著者氏名 ○武村大介 ・ 加藤雅也 ・ 磐田朋子 ・ 吉岡剛
著者所属 芝浦工業大学システム理工学部環境システム学科
キーワード バイオマスエネルギ-, LiDAR技術, 広葉樹
Key word Biomass Energy, LiDAR Technology, Hardwood