第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

日付 2025年3月22日
開始時刻 14:45
会場名 S22
講演番号 L-12
発表題目 野外網室において寄主丸太に誘引されたマツノマダラカミキリの日齢
Days old of attracted Monochamus alternatus adults to the host logs under netted house
所属 石川県農林総合研究センター林業試験場
要旨本文 マツノマダラカミキリは羽化脱出時には性的に未成熟である。メス成虫は後食によって20日前後で卵成熟させるが、5日齢以下の未成熟個体でもオスと交尾可能で、精子を体内の受精嚢に一時貯蔵できることが知られている。メス成虫は衰弱した寄主樹木を交尾・産卵場所として選好するが、これに誘引される日齢は明らかにされていない。2022年6月に地植えのマツ生立木6本が入るように野外網室を設置し、その中に長さ1.5mの新鮮なマツ丸太4本を垂直に立てた。脱出直後のメス27頭オス21頭に番号を付して、網室に順次放虫し、夜間にマツ丸太に誘引されたメス個体を捕獲した。6月25日~7月29日までに21頭が捕獲された。捕獲後、個体ごとに飼育カップで産卵丸太を与え、捕獲直後~30日齢まで4回の産卵実験を行った。このうち16頭が捕獲直後に有精卵を産下した。その一方で捕獲直後に有精卵を産下しなかったが30日齢までに有精卵を産下した4頭および30日齢までに有精卵を産下しなかった1頭があった。これらの平均誘引日齢(最小~最大)は、それぞれ11.7(7~18)日、7.3(3~9)日および16日であった。
著者氏名 ○江崎功二郎
著者所属 石川県農林総合研究センター林業試験場
キーワード マツノマダラカミキリ, 交尾, 産卵, 日齢, 寄主丸太
Key word Monochamus alternatus, oviposition, mating, days old, host log