第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 9:30 |
会場名 | S22 |
講演番号 | L-3 |
発表題目 | ニホンジカ不嗜好性植物の成分分析 Component Analysis of Non-persistent Plants for sika deer (Cervus nippon) |
所属 | 東北農林専門職大学 |
要旨本文 | 近年,ニホンジカの分布は,生息不適とされてきた多雪地域にも拡大しており,摂食圧は深刻な森林被害をもたらしている。シカの食害防止手法として,柵やツリーシェルターを使用した物理的防除が一般的に用いられているが,多雪地域では破損頻度が高く,使用の現実性は低い。一方,忌避剤による防除は利用可能性が高いと考えられるが,使用可能なチウラム塗布剤やジラム水和剤は,環境負荷が大きいことが課題であり,天然由来の物質を使用した環境負荷の低い忌避剤開発が望まれている。シカの摂食には嗜好性があることが知られており,生息密度が高い地域では,不嗜好性植物が多く林内に残存している。発表者らは,これら不嗜好性植物の中でイワヒメワラビ,ワラビの2種に着目し,成分分析による利用可能性を検討した。本試験では,発表者らが過去に実施した,イワヒメワラビ,ワラビおよび嗜好性植物を餌とした採食行動観察において,シカが不嗜好性植物の臭いを嗅ぐ行動を見せたことから,香気成分について分析を行った。口頭発表では,イワヒメワラビ,ワラビの2種と,摂食報告が多くあるシダ植物数種の比較結果について報告を行う。 |
著者氏名 | ○古澤優佳 |
著者所属 | 東北農林専門職大学 |
キーワード | ニホンジカ, 不嗜好性植物, 成分分析 |
Key word | sika deer, non-persistent plant, component analysis |