第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 10:00 |
会場名 | S22 |
講演番号 | L-4 |
発表題目 | 奈良県におけるブナ科樹種の豊凶とツキノワグマの秋季の出没(第2報) Relationship between acorn production of Fagaceae species and bear encounters in autumn in Nara prefecture(2nd report) |
所属 | 奈良県 |
要旨本文 | 堅果類の豊凶はクマ類をはじめとする野生動物の出没に関係するとされる。奈良県ではツキノワグマの秋季の大量出没を予測するにあたり、ブナ、ミズナラ、コナラ、アラカシについて豊凶調査を実施している(アラカシは2017年で調査を終了)。本発表では2013年から2024年まで実施してきた堅果類豊凶調査の結果と、奈良県に報告されたツキノワグマの秋季の出没件数の関係を調べた結果を発表する。なお今回の発表内容は2018年3月の第129回日本森林学会大会での発表内容の第2報であり、7年分の追加データを含めて分析した。ブナの凶作年は5回、並作下年は2回、並作上~豊作年は5回あり、おおむね隔年の豊凶周期がみられた。ミズナラの凶作年は3回、並作下年は6回、並作上年は3回あり、ブナの豊凶と同様におおむね隔年の豊凶周期がみられた。ツキノワグマの秋季の出没件数は豊作年に少なく、凶作年に多い傾向がみられたが、そうでない年もあった。近年奈良県でツキノワグマの出没件数が増加傾向にあることや、調査していない堅果類の豊凶など、調査対象としている堅果類の豊凶以外の要因が秋季の出没に影響している可能性が考えられた。 |
著者氏名 | ○青山祐輔1 ・ 髙田敦史2 ・ 若山学1 |
著者所属 | 1奈良県森林技術センター ・ 2奈良県環境森林部森林環境課 |
キーワード | クマ出没, ブナ科樹種, 豊凶 |
Key word | bear encounter, Fagaceae species, boom and bust of acorns |