第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 11:00 |
会場名 | S22 |
講演番号 | L-7 |
発表題目 | 沖縄島におけるソテツシロカイガラムシの被害実態とその薬剤防除 Infestation of Cycas revoluta by Aulacaspis yasumatsui and its chemical control in Okinawa Island, Japan |
所属 | 一般財団法人沖縄美ら島財団 |
要旨本文 | ソテツシロカイガラムシ (以下、本種)が沖縄島に侵入し、ソテツの葉の褐変等の発生が同島各地で確認されていたが、沖縄県における被害実態は不明であった。また、本種に対して使用可能である薬剤は樹木類・カイガラムシ類で登録されているものであるが、本種に対するその効果については明らかとなっていない。そこで、被害実態の把握と薬剤効果試験を行った。 被害実態の把握として、沖縄県内各地の学校等の公共施設、民家等のソテツの葉や幹を目視して、本種の発生の有無等を確認した。その結果、離島を含む26市町村において、1,315株中526株のソテツの調査木で本種による被害が確認された。 薬剤効果試験として、マツグリーン液剤2を所定濃度でソテツの葉に散布し、葉上(薬剤処理区)にいた本種の幼虫数を無処理区のそれと比較した。その結果、散布前、散布7日後、同23日後の幼虫数は、無処理区ではそれぞれ99、193、1467匹であったが、薬剤処理区では、48、7、30匹であった。後者では前者と比較して増加が抑制されたことから、当薬剤は本種の幼虫に対して効果があることが示された。 本研究は2024年農林水産省委託プロジェクト(J012712)の一部として実施された。 |
著者氏名 | ○辻本悟志1 ・ Benjamin Deloso2 ・ Ronald D.Cave3 ・ Thomas Marler4 ・ 長田聖哉5 ・ 坂巻祥孝5 ・ 稲葉靖子6 ・ 亀山統一7 |
著者所属 | 1一般財団法人 沖縄美ら島財団植物研究室 ・ 2フロリダ国際大学生物科学部 ・ 3フロリダ大学 ・ 4フィリピン自然植物保護協会 ・ 5鹿児島大学農学部 ・ 6宮崎大学農学部 ・ 7琉球大学農学部 |
キーワード | ソテツ, ソテツシロカイガラムシ, 沖縄島, 侵入害虫, 薬剤防除 |
Key word | Cycas revoluta, Aulacaspis yasumatsui, Okinawa Island, invasive pest, chemical control |