第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PA-16
発表題目 養蜂業者による木本性蜜源の利用実態-栃木県の事例より-
The Current State of Use of Woody Honey Sources by Beekeepers: A Case Study of Tochigi Prefecture
所属 しもつけ流域の会
要旨本文 蜜源植物は養蜂において重要な要素であり国内の蜜源植物主要22種類のうち16種類(日本養蜂協会,『日本の主要蜜源』)は木本性である。木本性蜜源は地域の森林資源構造に依存するため、森林と養蜂の間には少なからず関係がある。栃木県は県土の約5割が森林であり、養蜂では花粉交配用養蜂が盛んであるが、本県において森林と養蜂の関係性は未解明である。本研究では養蜂業者に対する意識調査を通じ、栃木県における木本性蜜源の利用実態を明らかにすることを目的とした。栃木県養蜂組合員へのアンケート調査(79名配布、回収率65%)と、その回答者のうち任意の5名に対する対面調査を実施した。調査結果から、①養蜂に関するフェノロジーカレンダー、②建勢・採蜜期までは森林の木本性蜜源が中心となっており、花粉交配用養蜂が主となる栃木県の養蜂においても木本性蜜源は重視されていること、③蜜源植物は「不足」、特に木本が「減少・劣化」していると認識されていること、④森林は農薬からの退避場所として重要視されていること、⑤将来的な蜜源として森林へ蜜源植物を植栽する動きがあることが明らかになった。
著者氏名 ○新倉早織1 ・ 山本美穂2
著者所属 1しもつけ流域の会 ・ 2宇都宮大学農学部
キーワード 木本性蜜源, 養蜂, セイヨウミツバチ, 栃木県, フェノロジーカレンダー
Key word Woody honey source, Beekeeping, European honeybee, Tochigi prefecture, Phenology calendar