第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(ロビー) |
講演番号 | PA-19 |
発表題目 | 鉄道林の持続可能性の検討 considering sustainability of raolway forest |
所属 | 鳥取大学 |
要旨本文 | 鉄道林は線路を災害から防護することを主目的として整備された森林である。これまではその目的と鉄道沿線という特殊な環境から積極的な利用はされてこなかったと考えられる。一方で、鉄道林及び鉄道林と類似の環境にある鉄道沿線の森林資源は大きく、その活用ができれば社会的意義は大きい。そこで、JR西日本の旧三江線沿線にある島根県美郷町の旧鉄道林の伐採搬出を想定し、美郷町を含む島根県中部の木材流通構造から鉄道林の利用可能性について検討を行った。 手法は町誌や県統計などの文献調査と中部を中心に森林組合、木材市場、素材流通協同組合、 チップ工場、JR西日本、島根県庁へ聞き取り調査を行った。 当地域のB材は素材流通協同組合による合板工場への安定供給、C材では加工工場による素材生産と素材生産業者から購入する直送が主流だった。また選別コストの優位性からA材もまとめてB材として出荷する例があった。照葉樹林帯であること、森林の質があまり良くないことと発電所、製紙工場が多くあるためC材の搬出が多くあると考えられる。鉄道林は経済林としての管理が乏しくBC材の生産が多いため地域の木材流通には合致すると考えられる。 |
著者氏名 | ○磧本健太 ・ 芳賀大地 |
著者所属 | 鳥取大学農学部 |
キーワード | 鉄道林, 経済林, 木材流通 |
Key word | railway forest, economic forest, timber circulation |