第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2025年3月22日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PA-20
発表題目 キャンプ場・グランピング場の地域貢献の可能性-鳥取県を事例として-
The potential for campsites and glamping sites to contribute to local communities in case of Tottori prefecture
所属 鳥取大学
要旨本文  キャンプ場としての森林の利活用に注目が集まっているが、その地域貢献を実証した研究は少ない。そこで、先行研究に独自の知見を加え地域貢献を経済以外も含む10要素に分類し、地域貢献の可能性を多角的に検討した。鳥取県内12施設を対象に半構造化聞き取り調査を行い、6施設において利用者用アンケートを実施した。観光入込では、1施設を除き県外利用客の割合が50%を超え、県外から利用客を誘致できていた。雇用確保では中小企業の宿泊業 、飲食サービス業と同程度の雇用を確保できていた。関係主体の増加では全ての施設で開設前と比べ関係主体が増加していた。森林政策上の課題解決では、半数以上の施設で間伐が行われていた。体験とアクティビティでは半数以上の施設で実施されていた。また学校のイベントとして施設を訪れていた。地元食材では利用者の需要が高く、多くの施設で提供されていたことから地元食材の購入や普及機会が増加していた。インフラでは地元施工業者を用いる割合が高かった。景観保全では景観について多くの施設で取り組みがなされていた。以上8要素で地域貢献がみられたが、地権者の収入増・自然保護では明確な地域貢献がみられなかった。
著者氏名 ○YAMAMOTO, HIROKI ・ Haga, Daichi
著者所属 鳥取大学農学部
キーワード 観光, 雇用, 地元食材
Key word sightseeing, employment, Local ingredients