第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PA-27
発表題目 森林認証ラベル普及のために必要な取組み-Best Worst Scalingによる調査-
Rerearch on the initiatives needed to promote forest certification labels - Best Worst Scaling survey -
所属 上智大学
要旨本文  森林認証制度の普及は地球環境の保全にとって重要であるといえるが、欧州諸国と比較して日本ではその普及が進んでいるとはいえない。そこで、本研究では、インターネットを通じて一般消費者に対してアンケートを実施し、森林認証ラベルの普及に向けて必要な取り組みに関する選好をベストワーストスケーリング法によって把握した。その結果、森林認証ラベルの意味を世の中に広く普及させることが最も重要であることが明らかとなった。さらに、森林認証制度に対する意識や知識レベルは、相対的に若い世代ほど高い傾向があることが分かった。加えて、森林認証制度に関する知識が不足している消費者は森林認証製品の価格の引き下げを必要と考える傾向があり、環境保全行動を実施していない消費者にも同様の傾向が見られた。これらの結果から、森林認証ラベルや環境保全に対する関心が低い消費者は、ラベルの意義を十分に理解していないため、製品を購入する際に最もわかりやすい誘因である製品価格の引き下げを重視する傾向が強いことが示唆される。
著者氏名 ○吉田開 ・ ZHANG QI ・ 柘植隆宏
著者所属 上智大学大学院地球環境学研究科
キーワード 森林認証, ベストワーストスケーリング, 環境ラベリング
Key word Forest Certification, Best Worst Scaling, Environmental labelling