第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2025年3月21日 |
---|---|
開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(ロビー) |
講演番号 | PA-4 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 豪雨災害被災地の復興における景観管理の取り組み: 熊本県山江町の事例 Landscape management initiatives in the reconstruction of disaster-stricken area: Case of Yamae, Kumamoto |
所属 | 九州大学 |
要旨本文 | 熊本県南部で発生した「令和2年7月豪雨」では、球磨川の氾濫によって甚大な被害が発生した。その復興過程で、山江村は「鎮山親水」を基本理念として定めている。自然災害のような突然の変化の後には、景観に乱れが生じ、その回復力を構築するための新たな社会的ダイナミクスが生まれる。本研究は山江村を事例に、景観管理に関連するステークホルダーを特定することを目的とし、山江村役場の企画調整課の職員への半構造化インタビューと二次資料を用いたアクターマッピングを実施した。その結果、豪雨災害後に情報フローを円滑にするためにインスタントメッセージングアプリを使用した新しいコミュニケーション方法が確立していることが分かった。また復興活動への参加と調整における課題として、「鎮山親水」の理念の理解の促進、事業予算の不足などがあることも明らかになった。「山江村未来塾100人委員会」が復興活動の組織化で中心的な役割を果たす一方、参加している委員は「村未来づくり協議会」などの他の協議会との重複も見られた。このような状況で、より多くの若者を復興活動へ参加させる方法が課題となっている。 |
著者氏名 | ○Vergil Salgado, Mariana1 ・ Iwano, Junna1 ・ Sato, Noriko2 ・ Fujiwara, Takahiro2 |
著者所属 | 1九州大学大学院生物資源環境科学府 ・ 2九州大学大学院農学研究院 |
キーワード | 豪雨災害, 参加, 山村 |
Key word | torrential rain disaster, participation, mountain village |