第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PA-9 (学生ポスター賞審査対象)
発表題目 ジビエの流通と普及について ―鳥取県を事例として―
Distribution and Popularization of Gibier: The Case of Tottori Prefecture
所属 鳥取大学
要旨本文  近年、害獣捕獲頭数が増加している。捕獲獣の大半は廃棄処分され、ジビエとして食肉利用されているのは1割程度であり、その利用促進が期待される。そこで、本研究はジビエ先進県である鳥取県を対象として、ジビエの地域的な活用に重要な要因を流通と普及の面から明らかにすることを目的とした。方法は、鳥取県内の解体施設、小売り店を対象に、基本情報、仕入れ、衛生、流通、供給、普及の各項目に対し、半構造化インタビューを行った。 その結果、個体の引き取りはそれぞれ基準があるが、基本的に全ての解体施設で止め刺しからの時間と、見た目の異常などの品質が確認されていた。解体施設はすべてHACCPの認証を受けており、適正な衛生管理を行っていた。販売製品は多様であり、県内外の飲食店、道の駅への出荷が主であった。また、供給の安定を図るため、常に一定の在庫を確保していた。 衛生と品質の管理徹底、在庫等による供給の調整が多様な安定需要に繋がり、流通・販売経路の発達に繋がったと考えられる。 普及は、給食への提供や地元企業とのコラボ製品の開発などが行われていた。ジビエの負のイメージを持たない若い世代へのアピールが重要だと考えられる。
著者氏名 ○穂園直紀 ・ 芳賀大地
著者所属 鳥取大学農学部
キーワード 地元食材, 獣肉, シカ, イノシシ
Key word Local ingredients, wild meat, Deer, Wild boar