第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PB-5 (学生ポスター賞審査対象)
発表題目 札幌市の自然歩道におけるヒグマの出没が登山者の意識・行動に与えた影響
Effects of brown bears on hikers' perception and behavior on a nature trail in Sapporo
所属 北海道大学
要旨本文 北海道札幌市はヒグマの生息地である森林と市街地が近接しており、人間とヒグマとの間で多くの軋轢が発生している。市では様々なヒグマ対策の強化を図っているが、現状市民のヒグマ対策に対する認知度は低いことが市による調査から明らかとなっており、また市と登山者間でヒグマ出没に関する情報の共有が不十分であることも課題となっている。佐藤(2017)は軋轢低減のために、公共の情報、教育、意識を向上させ、人間の行動を変える必要があると指摘している。またVaske(2010)は野生生物保全において、態度が特定の行動を予測する因子となり得ると述べている。本研究では、ヒグマの出没を受けた登山者の態度、行動について明らかにすることを目的として、藻岩山、円山、三角山において登山者にアンケート調査を実施した。アンケートではヒグマに対する態度、地域や個人によるヒグマ対策の認知度や実施度、ヒグマの出没に関する情報源、登山における行動の変化について質問した。それらの回答から登山者を分類、比較することで、実態を把握するとともに、今後のヒグマに関する情報発信、普及啓発における改善点について考察した。
著者氏名 ○粒來綾香
著者所属 北海道大学農学部
キーワード ヒグマ, 自然歩道, 登山者
Key word brown bears, nature trail, hikers