第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2025年3月22日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PB-9 (学生ポスター賞審査対象)
発表題目 知床五湖における人とヒグマの軋轢緩和のための規制に対する利用者の意識
Visitor Perceptions Toward Regulations for Reducing Human-Bear Conflicts at Shiretoko Goko
所属 北海道大学
要旨本文  知床国立公園内に位置する知床五湖は、人気観光地であると同時にヒグマの生息地でもあり、ヒグマとの軋轢が課題となっている。この課題の解決のために、2011年に自然公園法に基づく利用調整地区制度が導入され、利用時期や利用コースによってガイド付きツアーやヒグマに関するレクチャーの受講が必須となる利用規制が開始された。本研究では、規制によるガイド付きツアーの利用やレクチャーの受講が利用者の意識やヒグマへの認識に与える影響を明らかにし、その効果を検証することを目的としてアンケート調査と分析を行った。アンケートは利用実態や規制への評価、満足度、ヒグマへの認識に関する質問を含み、1,626件の有効回答を得た。分析の結果、利用規制に対する評価や満足度は高く、特にガイド付きツアー利用者の満足度が高かった。また、レクチャー受講の有無によってヒグマへの認識に差がみられ、レクチャーがヒグマに対する正しい理解を促進する役割を果たしている可能性が明らかになった。さらに、ヒグマへの認識に影響を与える要因を分析し、より正しい理解を促進するための方法について考察した。
著者氏名 ○妹尾咲絵子
著者所属 北海道大学農学部
キーワード 知床国立公園, ヒグマ, 利用調整地区, 利用者意識, 野生動物管理
Key word Shiretoko National Park, Brown Bear, Utilization Management Zones, Visitor Perception, Wildlife Management