第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PD-13
発表題目 iPad Pro対応アプリForestScannerを用いたDBH測定
Measuring DBH with the iPad Pro App ForestScanner
所属 香川大学
要旨本文 ForestScannerは、LiDARスキャナ搭載のiPhoneやiPadを用いて簡便にDBHが測定できる無料アプリケーションである。従来の巻尺での測定より作業時間が大幅に削減でき、森林管理や自然環境調査での活用が期待される。辰巳ら(2022)は北海道の実験林における672本の樹木の測定結果から、ForestScannerは巻尺と比べて±2cmの誤差内でDBHが測定できることを示した(R2=0.96)。しかし実験林とは異なる森林環境において、ForestScannerは同程度の高い精度が期待できるだろうか。本研究では都市公園および二次林でForestScannerの精度検証を行った。2種類の方法で同様にDBHを測定したところ、都市公園と二次林の両者ともに異常値がみられた(R2=0.71)。実験林に比べ、都市公園や二次林では株立ちや、幹につる性植物が絡んでいるなど多様な樹木が混在しており、ForestScannerで測定する際には樹木の特徴に留意する必要があることが示唆された。異常値の分布と対象木の特徴の関係を分析し、ForestScannerを用いてより精度の高いDBH測定を実現するための提案を行う。
著者氏名 ○小宅由似1 ・ 崔麗華2 ・ 飯田義彦3 ・ 重原奈津子4
著者所属 1香川大学創造工学部 ・ 2東京都環境科学研究所気候変動 環境エネルギー研究科 ・ 3筑波大学芸術系 ・ 4きょうと生物多様性センター
キーワード LiDAR, 毎木調査, 都市緑地, 作業効率
Key word LiDAR, Tree inventory, Urban forest, Survey efficiency