第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PD-14
発表題目 ネットワーク型RTK- GNSSを用いた造林地における周囲測量の作業時間調査
Surveying the work time of surrounding survey of plantations area using RTK-GNSS
所属 福岡県農林業総合試験場資源活用研究センター
要旨本文 造林地における周囲測量には、主にデジタルコンパスやUAVが用いられている。しかし、デジタルコンパスによる測量は複数名の作業員や機械設置点相互の見通しが必要などと、時間と労力を要する。また、杭が消失すると境界の復元が困難になるといった問題も発生する。さらに、UAVによる測量においても福岡県内に存在する飛行禁止区域や、強風などの天候によって測量が困難な状況が発生する。一方で、近年急速に高精度化、低価格化が進んでいるネットワーク型RTK- GNSSを用いた測量では、携帯電話が圏外となる区域を除いてこれらの問題の解消が期待される。そこで本研究では、造林地でGNSS、デジタルコンパス、UAV測量を行い、測量および後処理にかかる時間を比較した。その結果、GNSS測量はデジタルコンパス測量に比べて測量時間が短縮され、測量作業の省力化に寄与すると考えられた。さらに、UAV測量と比較すると、外周斜距離の合計が300m以下の場合はGNSS測量によって測量時間が短縮される可能性を示した。以上より、造林地の外周斜距離の合計が短い場合はGNSS測量が効率的であると考えられた。
著者氏名 ○伊藤尚輝 ・ 桑野泰光 ・ 小野澤郁佳 ・ 楢﨑康二
著者所属 福岡県農林業総合試験場資源活用研究センター
キーワード GNSS, 造林地, 周囲測量
Key word GNSS, plantations, closed traverse survey