第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2025年3月22日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PD-29 (学生ポスター賞審査対象)
発表題目 LiDARデータに基づいたアベマキ・コナラ林の再生ポテンシャルの評価
Evaluation of potential for the restoration of Quercus variabilis and Quercus serrata forest based on LiDAR data
所属 京都府立大学大学院
要旨本文 全国各地のコナラ・アベマキ等のブナ科樹木が優占する森林でナラ枯れが発生し,林冠木が失われている。しかし,シカ食害下のナラ枯れ後のギャップは常緑広葉樹やシカ食害により更新が阻害される可能性が指摘されている。そこで,小面積皆伐による明るい光環境の創出や,防鹿柵設置によるシカ食害の防止によってアベマキ・コナラ林の更新を図る方法が提案されている。本研究では,京都市近郊のナラ枯れとシカ食害の被害を受けたコナラ・アベマキ林を対象に,光環境に基づいたコナラ・アベマキ林の更新ポテンシャル評価を行った。まず,光環境を把握するため調査地点を設置し,林床の相対光量子束密度を測定した。さらに,航空レーザ測量データ及びUAV-LiDARデータから森林構造指標を複数算出した。これらを用いて森林構造指標と光環境の関係をGLMおよびGLMMによって把握し,光環境予測モデルを作成し,光環境予測図を作成した。これに,コナラ・アベマキ林の立地環境図,植生図を重ね,コナラ・アベマキ林更新ポテンシャル図を作成した。これを基に,コナラ・アベマキ林の更新可能範囲と光環境改善に必要な伐採の多寡を面的に可視化し,調査対象地の森林管理方針を提案した。
著者氏名 ○福井喜一 ・ 中田康隆 ・ 長島啓子
著者所属 京都府立大学大学院生命環境科学研究科
キーワード 光環境, レーザ測量, 森林構造, 里山林, UAV
Key word light environment, laser scanning, forest structure, satoyama forest, Unmanned Aerial Vehicle