第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(ロビー) |
講演番号 | PD-31 |
発表題目 | LiDARを用いた構造的多様性定量化:知床における森林タイプ間での比較 Quantifying Forest Structural Diversity Using LiDAR: Comparisons between Forest Types in Shiretoko National Park |
所属 | 東京大学 |
要旨本文 | 森林の構造的な多様性は森林生態系の機能と密接にかかわる。近年ではUAV-LiDARを用いることで森林構造を詳細な点群情報として計測することが可能になり、それを基に算出される指標によって森林の持つ構造的多様性の定量化も一層容易となっている。しかし、指標の持つ特性を森林タイプ間での比較から包括的に評価した研究は限られている。本研究では2022年から2024年にかけて知床国立公園の天然林、造林地などを含む計約250haをUAV-LiDARで計測したデータを基に、林冠構造や垂直、水平方向の構造的多様性などに関する複数の指標を100㎡を基準としたグリッド内で算出した。それらの森林タイプ間での比較から特性の評価を試みた。その結果、天然林では水平方向の構造的多様性に関する一部の指標の値が高く、複数の指標で取りうる値の範囲が広い傾向がみられた。一方で、垂直方向の構造的多様性に関する一部の指標はカラマツ造林地でより値が高い傾向もみられた。このように単一指標では各森林が持つ構造的特徴を十分に記述できない可能性があることから、森林構造の評価の際には複数の指標をばらつきも含めて参照する必要性があると考えられる。 |
著者氏名 | ○岡野航太郎 ・ 鈴木紅葉 ・ 西澤啓太 ・ 森章 |
著者所属 | 東京大学先端科学技術研究センター |
キーワード | 森林構造, LiDAR, 構造的多様性, リモートセンシング |
Key word | Forest structure, LiDAR, Structural diversity, Remote sensing |