第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
開始時刻 | ポスター発表 |
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講演番号 | PD-38 |
発表題目 | 地上LiDAR-SLAMにおける材積推定の検討 A study on the estimation of tree volume using LiDAR-SLAM |
所属 | 中日本航空株式会社 |
要旨本文 | 立木材積の推定は、従来胸高直径および樹高を測定して幹材積式を用いて算出する手法(以下、従来手法)が一般的だが、地上LiDAR機材を活用することで樹木全体の材積量をボクセル単位で推定することが可能となりつつある。本研究では、地上移動型LiDAR-SLAM機材を用いてスギ・ヒノキ・広葉樹の6地点(合計1.5ha)の林分で計測を実施した。従来手法による幹材積と、FSCT(Krisanski et al. 2021)で樹幹部と枝葉部を分離後にVonderach et al. (2012)の幹充填法で算出したボクセル材積(以下、ボクセル手法)を比較し、その違いを整理した。 結果として、ボクセル手法による推定値は従来手法と比較していずれの樹種でも相関が低く(R2<0.5)、ばらつきが大きかった。この理由として、従来手法は2変数のみで幹材積を推定するのに対し、ボクセル手法は株立ちや枝分かれ等の複雑な樹形にも対応してより詳細な再現が可能なためと考えられる。また、梢端に近づくほど幹が細くなることで点群データでの樹幹部と枝葉部の分離が困難となり、ボクセルの幹材積が過少となる可能性が示唆された。 |
著者氏名 | ○和田のどか ・ 山本敦也 ・ 宇野女草太 ・ 宮地将生 |
著者所属 | 中日本航空株式会社 |
キーワード | 地上レーザ計測, 単木解析, 材積推定, LiDAR-SLAM, 広葉樹 |
Key word | Terrestrial Laser Scanning, Individual tree segmentation, Volume estimation, LiDAR-SLAM, broadleaf trees |