第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PD-39
発表題目 樹冠バイオマスを推定するための立木因子の検討
Examination of tree dimensions to estimate crown biomass of trees
所属 東京大学
要旨本文 林内でTLS を用いたり、林内で撮影された画像からSfMで求めたりすることにより、立木の3次元計測が可能となった。本研究では、3次元計測された立木の因子から樹冠バイオマス(枝および葉のバイオマスの合計)を推定する際に有用な因子を検討した。文献で公表されている長野県内のカラマツ人工林の現存量調査で得られた25本のデータを用いた。立木因子の候補として、枝下高直径、樹冠長、胸高直径と3.3mの高さの直径との比、胸高から枝下高までの直径の平均的な細り、樹冠半径を取り上げ、これらの変数およびその組合せをそれぞれ説明変数、樹冠バイオマスを目的変数として非線形回帰を行い、AICを求めた。また、一つの林分を除いてそれ以外の林分のデータについて、上記と同様の目的変数、説明変数について回帰式を求め、除外した林分のデータの説明変数から樹冠バイオマスを推定した場合のRMSEと偏りを求めた。その結果、樹冠バイオマスを推定する上で、樹冠半径より枝下高直径を用いたほうが精度が向上すること、樹冠半径に樹冠長を追加すると精度が向上するが、枝下高直径に樹冠長を追加しても精度は向上しないことが示された。
著者氏名 ○龍原哲
著者所属 東京大学大学院農学生命科学研究科
キーワード 3次元データ, 枝バイオマス, 葉バイオマス, カラマツ
Key word three-dimensional data, branch biomass, foliage biomass, Japanese larch