第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(ロビー) |
講演番号 | PD-48 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 日本では過去37年間において広葉樹林の非分断化が発生しているのか? Has defragmentation of broadleaved forests occurred in Japan over the past 37 years? |
所属 | 九州大学 |
要旨本文 | 森林の分断化は生物多様性保全効果に悪影響を及ぼすため,持続可能な森林管理のためにも分断化の定量評価が求められている。世界的には,熱帯林で森林面積の減少に伴う森林の分断化が進行している一方で,温帯林では森林の面積増加に伴い非分断化が起こりつつある。日本では,森林面積変化は少ないものの,戦後の拡大造林で広葉樹林から針葉樹林への転換が起こり,広葉樹林の減少と分断化が起こった。近年,戦後造林された針葉樹人工林が収穫期を迎える中で,伐採後に造林されない再造林放棄地が問題となっている。再造林放棄地は人工林資源減少の原因となる。他方で,天然更新し広葉樹林へ自然回復した事例が報告されていることから,針葉樹林から広葉樹林への転換の契機とも捉えられる。このことから,近年日本では広葉樹林面積が増加し非分断化している可能性が考えられる。森林の非分断化については欧州で議論されつつあるが,世界的にも事例は少なく,日本国内を対象に広葉樹林の面積や非分断化を定量化した研究はない。そこで本研究では,日本全土を対象に1985年から2022年までの37年間にわたる広葉樹林の面積および景観構造の変化を明らかにする。 |
著者氏名 | ○教重涼子1 ・ 太田徹志2 ・ 溝上展也2 ・ 趙恵敏1 |
著者所属 | 1九州大学大学院生物資源環境科学府 ・ 2九州大学大学院農学研究院 |
キーワード | ランドスケープ, 非分断化, 広葉樹林, 天然更新, 土地被覆変化 |
Key word | landscape, defragmentation, broadleaved forest, natural regeneration, land cover change |