第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
開始時刻 | ポスター発表 |
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講演番号 | PD-5 |
発表題目 | i-Tree EcoとUAV空中写真測量を用いたスギ・ヒノキの貨幣価値評価 Monetary valuation of cedar and cypress using i-Tree Eco and UAV photogrammetry |
所属 | 人間環境大学 |
要旨本文 | 樹木の生態系サービスの価値を評価する手法として、i-Tree Ecoが注目されている。この適用には胸高直径(DBH)の測定が必須である。しかしながら、一般に普及している無人航空機(UAV)空中写真測量による毎木調査では、DBHの計測が難しいことから、i-Tree Ecoを利用した解析を行うことが困難であった。そこで本研究は、DBHを用いずに生態系サービスの価値を評価するモデルの開発を目的とした。調査は愛知県岡崎市内の里山林で行い、スギとヒノキを対象にした。UAV-レーザー測量で得たDBHを含む毎木調査データを基にして、i-Tree Ecoで貨幣価値の実測値を算出した。得られた毎木調査データの半数を使い、UAV空中写真測量で測定可能な樹高と樹冠直径を説明変数とする4つのモデルを構築した。また、モデルの妥当性を検証するため、モデル構築に利用しなかったデータを用いて、実測値と推定値との間の違いを算出した。その結果、非線形モデルを用いることで、炭素蓄積量や年間大気汚染除去量などを効率的に推定できることが認められた。特に年間汚染除去量の推定精度は高かった。本研究から、UAV空中写真測量データを用いた森林価値の新たな評価方法の可能性を示すことができた。 |
著者氏名 | ○江口則和1 ・ 平山高嗣1 ・ 谷地俊二1 ・ 瀬口栄作2 ・ 矢嶋準2 |
著者所属 | 1人間環境大学環境科学部 ・ 2ヤマハ発動機株式会社森林計測部 |
キーワード | ドローン, スギ, ヒノキ, i-Tree Eco, 生態系サービス |
Key word | UAV, Cryptomeria japonica, Chamaecyparis obtusa, i-Tree Eco, Ecosystem services |