第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
開始時刻 | ポスター発表 |
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講演番号 | PD-51 |
発表題目 | 流木対策の効果検証と地上LiDARの有用性評価 Verification of the effectiveness of driftwood countermeasures and evaluation of the usefulness of ground-based LiDAR |
所属 | (地独)大阪府立環境農林水産総合研究所 |
要旨本文 | 流木災害を低減するために、山地の渓流域を対象として倒木の撤去や森林整備、治山ダムの設置などの対策が行われている。これらの対策の有効性を確認するには、対策後の効果検証が重要となる。しかし、渓流域の現地調査は調査範囲も広く膨大な労力がかかる。そこで、本研究では倒木の毎木調査と合わせて地上LiDARを使用して流木対策の効果を検証した。調査地は2017年度に渓流内の倒木除去や危険木の撤去(流路5m以内の立木の強度間伐)、治山ダムの設置といった流木対策を実施した事業地4箇所とその近隣で対策を実施していない対照地4箇所とした。現地調査では2024年11月に渓流内にある直径10cm以上の倒木の位置座標、直径、長さ、腐朽段階を測定した。また、バックパック型の地上LiDAR(mapry LA03)を用いて流路から5m範囲の立木の材積を測定した。これらの調査により、事業地と対照地の渓流内の倒木や危険木の材積を比較した。さらに、地上LiDAR(mapry LA01-model2)を用いて渓流の形状の測定を行い、渓流の形状と倒木の分布の関連を明らかにした。以上の結果から、流木対策実施7年後の災害リスク低減効果を検証するとともに、地上LiDARによる作業効率化について議論する。 |
著者氏名 | ○土井裕介 ・ 石井亘 |
著者所属 | 大阪府立環境農林水産総合研究所生物多様性センター |
キーワード | 流木対策, 地上LiDAR, 倒木, 山地渓流, 渓流形状 |
Key word | driftwood control, terrestrial LiDAR, coarse woody debris, mountain stream, stream shape |