第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PD-54
発表題目 帯状伐採による針広混交林化の可能性
Feasibility of strip-cutting for transformation of conifer plantations to mixed stands with broadleaved trees
所属 九州大学
要旨本文 皆伐一斉造林によって造成された針葉樹人工林は、間伐などの手入れ不足による生態系サービスの低下が以前より懸念されている。これに対して、2024年より国民一人あたり1000円の森林環境税の徴収が開始され、この新たな財源を利用することで、手入れ不足となった針葉樹人工林の整備が急速に推進されようとしており、なかでも、広葉樹導入よる針広混交林化が期待されている。 これまでにも針広混交林化に関する研究は多くみられるが、伐採方式は点状伐採が一般的であり、作業効率がよいとされる帯状伐採の事例が少ない。 大分県では2006年度に長期育成循環施業モデル団地を設計し、帯状択伐方式を基礎とした施業試験を実施してきた。約100haのスギ・ヒノキ人工林を対象とした当モデル団地は10個の択伐区で構成され、帯幅が4段階(3.5m, 5.3m, 7.5m, 15m)に異なる帯状伐採を実施しおり、伐採後に侵入した広葉樹の生育状況を継続的に調査している。本報告では、当施業モデル団地の19年間の状況を概説し、帯状伐採による針広混交林化の可能性について議論する。
著者氏名 ○溝上展也 ・ 太田徹志 ・ 保坂武宣
著者所属 九州大学大学院農学研究院
キーワード 帯状伐採, 針葉樹人工林, 広葉樹
Key word Strip cutting, Co, broadleaved trees