第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2025年3月22日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PD-57
発表題目 広葉樹の原木価格を基準にした森林の価値に及ぼす樹種の多様性の影響
The effect of tree species diversity on forest value based on log prices
所属 森林総研関西支所
要旨本文 近年では、広葉樹材活用の動きが高まっている。広葉樹材は針葉樹に比べて、多様な種が取引されており、その大きさや価格も様々である。したがって、種数や特定の種の存在といった森林構造によって、同じ材積の森林であっても材価格を基準に評価した経済的価値が異なる可能性が考えられる。そこで、2010年から2019年にかけて全国の原木市場で販売された広葉樹原木の情報を用いて直径と種の異なる原木の価格を推定するモデルを作成し、その結果から森林生態系多様性基礎調査(NFI)の広葉樹林の毎木調査データを対象に材価格を基準とした林分単位の経済的価値を算出した。さらに、樹木の多様性、希少種、大径木の存在、といった森林構造の要素が材価格基準で評価した森林の経済的価値に及ぼす影響について解析した。その結果、種数や個体数よりも大径木の存在が強く影響しており、その影響は林分単位のバイオマスに及ぼす影響より相対的に大きいことが示唆された。
著者氏名 ○北川涼1 ・ 山浦悠一2 ・ 山下直子1 ・ 齊藤哲3
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所四国支所 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所
キーワード 原木価格, 経済的価値, 多様性
Key word log price, economic value, diversity