第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(ロビー) |
講演番号 | PD-58 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 木材サプライチェーンに関する研究 The study of wood supply chain |
所属 | 鹿児島大学 |
要旨本文 | 原木を製材する過程における製材歩留まりは通常45%~50%であるとされている。製材歩留まりは製材工場の利益に直結している。そのため、製材品の販売単価が一定の場合、歩留まりの低下は原木素材の仕入れ価格を下げることで補填することとなる。素材価格の低下は、山元の立木価格の下落を引き起こし、森林所有者の収益の減少を招くこととなる。これにより山主の森林管理への意欲の低下、さらには再造林率の低下を引き起こす可能性がある。さらに、伐採時には製材需要を考慮した採材が行われないケースが一般的であり、結果として、製材の際に無駄な部分が多くなり、歩留まりが低下する可能性が考えられる。近年、製材歩留まりを向上させる手段として、在庫から最適な木取を探索するアルゴリズムの研究など、製材時の無駄な部分を減らすような研究が進められてる。しかし、採材に関する研究はほとんど行われていない。製材所のニーズと伐採時の採材方法をより適合させることで歩留まりを改善し、収益向上を図る可能性が考えられる。本研究では、需給マッチングを軸に製材所での木取と山での採材を調査し、歩留まりの向上効果について分析を行った。 |
著者氏名 | ○宮本知明1 ・ 加治佐剛2 ・ 寺岡行雄2 |
著者所属 | 1鹿児島大学大学院農林水産学研究科 ・ 2鹿児島大学農学部 |
キーワード | 木材サプライチェーン, 木材トレーサビリティ, 木材コスト |
Key word | wood supply chain, Wood Traceability, Wood cost |