第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
開始時刻 | ポスター発表 |
---|---|
講演番号 | PD-59 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | カンボジアにおけるコミュニティ林業と大規模土地収用の配置要因の分析 The analysis of the factors allocating community forestry and large-scale land acquisition in Cambodia |
所属 | 九州大学 |
要旨本文 | カンボジアにおける森林減少・劣化は深刻な問題であり、効果的な保全政策の策定が求められている。コミュニティ林業(CF)は地域住民が森林を管理する手法であり、森林保全と地域住民の生計向上の両面から近年注目されている。一方、大規模土地収用(ELC)は政府等が一定期間にわたり土地を収用し、経済的な目的で利用する仕組みである。ELCは経済発展が期待できる一方で、森林減少・劣化を促進する懸念がある。これまで、CFとELCがそれぞれ森林保全に与える影響については多くの研究が行われてきたが、両者がどのように配置されるかについての研究は十分に行われていない。そこで本研究では、CFとELCの配置要因を分析し、両者がそれぞれの配置に与える影響について評価した。対象地はカンボジア全土、評価期間は1996~2010年とし、無作為抽出した約10万点のピクセルを基に一般化線形モデルによる回帰分析を行った。その結果、CFの存在がELCの配置に影響を与え、CFがある場所にELCが配置されやすい傾向が明らかになった。このことから、CFとELCのそれぞれを十分に考慮しないままゾーニングが行われている可能性が示唆された。 |
著者氏名 | ○十島慎太朗 ・ 太田徹志 ・ 溝上展也 |
著者所属 | 九州大学大学院生物資源環境科学府 |
キーワード | カンボジア, コミュニティ林業, 大規模土地収用 |
Key word | Cambodia, Community Forestry, Large-Scale Land Acquisition |