第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PD-60 (学生ポスター賞審査対象)
発表題目 ミャンマーの恒久林が有する森林保全効果に政治情勢が及ぼす影響
The effect of a political crisis on performance of permanent forest estate in Myanmar
所属 九州大学
要旨本文 熱帯地域の森林減少を緩和する手段にゾーニングによる土地利用の制限がある。ゾーニングの大半は国などの行政主体が指定するため、行政主体の特性が変化することでゾーニングの森林減少抑制効果は変化しうる。しかし行政主体の特性の変化がゾーニングの森林保全効果に及ぼす影響を評価した研究は世界的にも少ない。本研究で対象とするミャンマーには、土地利用を制限するゾーニングとして永続的な森林の維持を目指す恒久林が存在する。また1980年代頃より軍事政権が続いた後、2011年には民政移管、さらに2021年には内戦が発生するなど政治情勢の劇的な変化を複数経験している。本研究ではミャンマー全土を対象として政治情勢の変化が恒久林の森林保全効果に及ぼす影響を評価した。Global Forest Change Datasetから2001年から2023年までの森林減少を求めた。得られた森林減少の有無を利用してミャンマー全土における恒久林の内外、さらにはミャンマーとその周辺国で、森林減少率の差を年単位で求めた。最後に森林減少率の差を結果変数とする分割時系列解析から政治情勢の変化が恒久林の森林保全効果に及ぼす影響を評価した。
著者氏名 ○古田光樹1 ・ 太田徹志2 ・ 溝上展也2
著者所属 1九州大学大学院生物資源環境科学府 ・ 2九州大学大学院農学研究院
キーワード 恒久林, 森林保全, イベントスタディ
Key word permanent forest estate, forest conservation, event study