第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
開始時刻 | ポスター発表 |
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講演番号 | PD-9 |
発表題目 | 隣接する林木の樹頂の位置関係と成長について The Relationship Between the Tops of Adjacent Trees and their Growth |
所属 | (国研)森林総合研究所 関西支所 |
要旨本文 | 樹冠表面積を各林木の座標および樹高、生枝下高から推定し、胸高断面積の肥大成長との関係解析を試みた。調査地は秋田県男鹿山市に所在する固定試験地で、31年生までに1度だけ間伐が行われた。期首の林齢は31年生、期末は41年生である。林木の3次元座標をGISに入力し、ボロノイ分割を行った次に、対象木のボロノイ多角形の各辺と樹頂点を結ぶ三角形を作り、その面積を合計して樹冠表面積とした。樹頂点の高さは樹高に根元の高さを加え、樹冠下部の底辺の高さは生枝下高に根元の高さを与えた。n角形ならn個の三角形ができるので、これらの面積を合計して対象木の樹冠表面積とした。推定した樹冠表面積と直径断面積成長量の相関は低かった。この理由として、樹冠の表面を樹冠曲線ではなく直線で近似したこと、樹冠の広がりをボロノイ多角形で近似したこと、枝下高を樹冠の底辺の高さをとしたため、陰樹冠まで含めた高さとなったことなどが考えられる。今後は各林木の樹冠の広がりの推定精度を上げたり、より妥当な陽樹冠の底面の高さを推定する必要があると考えられる。 |
著者氏名 | ○田中邦宏 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 |
キーワード | 樹頂, 隣接木, 距離従属型単木成長モデル |
Key word | Tops of Trees, Adjacent Trees, Distance-Dependent Individual Growth Model |