第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PE-12
発表題目 岐阜県内で再造林の初期に出現する植生の分類
Classification of vegetation appearing in the early stages of reforestation in Gifu Prefecture
所属 岐阜県森林研究所
要旨本文 下刈りが必要な年数は出現する植生により異なる可能性がある。そこで、岐阜県内の1~5年生の再造林地120地点を対象に、1×1m程度の小調査区9~25個からなる調査区を設定し、小調査区内の全植被率と植被率が高い上位3種の植被率(C)と植生高(H)を調査した。各出現種のC×Hを、生活型ごとに調査区単位で積算し、最も値の大きい生活型を造林地の植生型(高木型、低木型、ササ型、草本型、シダ型)として分類した。下刈りの累計回数と植生型の関係をみると、累計回数が少ないと低木型、多いと草本型の頻度が高くなった。これは下刈りを繰り返すと低木型が草本型へ移行することを示唆している。ササ型は累計回数によらず一定頻度で出現した。ササ型や草本型、シダ型の最大植生高は2~2.5mであったため、植栽木がこの高さを越えれば下刈り完了の基準となると考えられた。一方、高木型や低木型は、最大植生高が下刈りで制御できるため、植栽木がこの高さを越えるまで連年で下刈りし、その後は現場の状況を確認しながら判断する必要があると言える。ただし、低木型が草本型に移行し植栽木が2~2.5mを越えていれば、下刈り完了の目安になると考えられた。
著者氏名 ○宇敷京介 ・ 渡邉仁志
著者所属 岐阜県森林研究所
キーワード 下刈り, 再造林, 植生
Key word weeding, reforestation, vegetation