第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
開始時刻 | ポスター発表 |
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講演番号 | PE-13 |
発表題目 | 熊本地方における管理不足人工林の森林構造と間伐方法の検討 Stand structure and thinning scenarios of undermanaged private plantation forests in Kyushu district |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | 森林経営管理制度の下,管理不足な私有人工林の経営管理権集積が進められつつある。対象の私有林は管理不足で過密状態にあると考えられるものの,その実態を現地データに基づき詳細に検討した事例は少ない。これらの森林を防災を含む多面的機能が発揮されるよう適切に管理するには,データに基づく森林構造の把握,それを踏まえた間伐方法の検討が重要である。本研究は,森林総研九州支所が熊本市と締結した「森林整備・活用及び森林研究に関する連携協定」に基づき,熊本市が森林経営管理制度の下で市町村森林経営管理事業を実施する際に対象私有林で行った標準地調査データの提供を熊本市より受け,実際に事業の対象となった管理不足人工林の森林構造と間伐方法を定量的に検討した。森林構造として立木の幹形状比の頻度分布に注目し,林分混み合い度を示す相対幹距比に対して,立木の幹形状比分布が示す関係を定量化した。さらにこの関係を踏まえ,慣行的な下層間伐については,相対幹距比に応じた30%,40%,50%本数間伐率それぞれの得失の変化を,単木管理型間伐(将来木施業)については,相対幹距比に対する将来木の存在確率の変化からその実行可能性を検討した。 |
著者氏名 | ○八木貴信 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 |
キーワード | 管理不足人工林, 間伐方法の比較, 森林経営管理制度 |
Key word | Undermanaged private plantation forests, comparison of thinning scenarios, Private forest management entrustment system in Japan |