第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PE-14 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 間伐後の林床の光環境勾配がブナ実生の成長特性に与える影響 Effects of the understory light gradient after thinning on the growth characteristics of beech seedlings |
所属 | 新潟大学 |
要旨本文 | ブナ二次林において持続的な用材生産を実現させるためには間伐後にブナ実生による更新を確実にする必要がある。間伐直後の林分では林床の光環境は大幅に改善されるが,間伐からの年数経過に従って林床の光環境は悪化する。2023年の春から秋にかけてブナ当年生実生を対象に行った調査により,間伐直後の林分では当年生実生の生存・成長および冬芽サイズなどの翌年以降の投資量が大幅に増加するが,間伐からの年数が経過した林分では減少するという結果が得られた。そこで本研究では特に当年生実生の冬芽サイズに着目し,継続調査として2年生実生を対象に春の伸長量・展葉枚数・葉面積を調査することにより,当年生時の光環境が2年生時の成長に与える影響を明らかにすることを目的とした。その結果,当年生時の光環境が良好で冬芽サイズが大きいほど2年生時の伸長量,展葉枚数は増加するという結果が得られ,2年生時及びそれ以降の実生の生育に大きな影響を与える可能性が示唆された。発表当日は葉面積の解析も踏まえ光環境勾配に対する実生の成長特性にも着目しながら,その後の実生の生育について考察したい。 |
著者氏名 | ○庄司風1 ・ 塚原雅美2 ・ 伊藤幸介2 ・ 田中樹己2 ・ 柴田嶺3 |
著者所属 | 1新潟大学自然科学研究科 ・ 2新潟県森林研究所 ・ 3新潟大学農学部 |
キーワード | 間伐, 林床の光環境勾配, ブナ実生, 成長特性, 二年生実生 |
Key word | thinning, understory light gradient, beech seedlings, growth characteristics, two-year beech seedlings |