第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PE-18 |
発表題目 | 下刈りの早期終了がスギの植栽木と競合植生に与える影響 The impact of early termination of weeding on planted Japanese cedar and competing vegetation |
所属 | 島根県中山間地域研究センター |
要旨本文 | 島根県の再造林地では植栽後5年を通じて毎年1回,通常7~8月に下刈りを行うことが一般的である。しかし,スギの樹高が競合植生を早期に上回れば,下刈り回数の削減が期待できる。2023年6月に,ササ優占地(来島)と落葉広葉樹優占地(大田)の2か所において,(1) 4年目以降の下刈りを省略する「3年時終了区」,(2) 5年目のみ省略する「4年時終了区」,(3) 従来どおり実施する「対照区」を設定した。両調査地においてこれらの3区について3プロットを設け,スギの樹高,競合植生高および植栽木と雑草木の競争関係を簡便に表した指標(競合状態:C1~C4)を記録し,競合植生に対するスギの露出高を算出した。2024年7月の調査では,両調査地ともに3年時終了区において競合植生高が高く,スギの露出高が低い傾向がみられた。しかしC1~C2状態の個体が来島では79~90%,大田では86~90%と多く,競合植生による被陰は限定的と考えられた。また,樹高が150㎝を超えた個体の割合は3年時終了区において来島では62~85%,大田では93~100%であった。本発表では2024年11月の調査結果を加えて解析し,下刈りを早期に終了した場合のスギの成長や競合状況に及ぼす影響を報告する。 |
著者氏名 | ○安達直之 |
著者所属 | 島根県中山間地域研究センター |
キーワード | ササ, 落葉広葉樹, ススキ |
Key word | Bamboo grass, Deciduous broad-leaved tree, Miscanthus sinensis |