第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PE-2 |
発表題目 | グルタチオン配合肥料の葉面散布がクリーンラーチの種子発芽に及ぼす影響 Effect of foliar spraying of glutathione blended fertilizer on seed germination of Clean Larch |
所属 | 北海道立総合研究機構 |
要旨本文 | 2021年にクリーンラーチ母樹へグルタチオン配合肥料を葉面散布したところ,球果重は1.29倍,種子重は1.13倍に増加し施用の効果が認められた(第133回日本森林学会大会)。本試験では,これらの種子を用いて施肥の効果が種子発芽に及ぼす影響を検証した。種子は充実種子選別装置を用いてSQI25未満に選別した後,1粒ずつ重量を計測した。2024年4月に冷湿処理を施した無処理500粒,施肥処理400粒をJFA150コンテナ容器に1粒播種し,播種後50日間発芽を調査した。種子重は発芽に影響し,また処理間で種子重に差があったため,解析では,種子重5~7mgの範囲にある種子(無処理410粒,処理358粒)を対象とした。播種から発芽開始までの日数はいずれも10日だったが,最終発芽率は無処理が82%,処理が90%と処理種子の方が高かった。また,最終発芽率に対する50%到達日は,処理種子は無処理より3日早く発芽勢が良かった。生育終了後の苗木サイズは,処理種子が無処理種子に比べて約10%大きくなった。以上のことから,グルタチオンを配合した肥料は,種子の形成だけでなく発芽を促進する効果を持つこと,さらにそれを受けて苗木の成長が良くなるなど,影響が波及することがわかった。 |
著者氏名 | ○今博計 ・ 成田あゆ |
著者所属 | 北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場 |
キーワード | 種子発芽, 発芽促進, グルタチオン, 葉面散布, クリーンラーチ |
Key word | seed germination, germination promotion, glutathione, foliar spray, Clean Larch |