第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PE-25 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | モウソウチク林とスギーヒノキ混交林における炭素貯留量の比較 Comparison of Carbon Biomass in a Moso Bamboo Stands and Mixed Stands of Japanese Cedar and Cypress |
所属 | 東京農業大学 |
要旨本文 | モウソウチクは成長が非常に速く、特に環境問題の観点から、再生可能資源として注目を集める植物である。一方で、タケの二酸化炭素吸収や炭素蓄積に関する評価には、否定的な見解も存在する。先行研究では、竹林の炭素固定能力に対して懐疑的な報告がされており、竹林の環境貢献度を適切に評価する必要性を示している。 竹林や針葉樹林の炭素貯留量を個別に測定した研究は存在するが、同じ環境条件下で両者を比較した研究の報告は少なく、竹林と針葉樹林の炭素蓄積能力の相対的な評価が不十分である。そのため、本研究では、同じ環境条件のモウソウチク林とスギ-ヒノキ針葉樹林を対象として、炭素蓄積の定量的評価を行うことを目的とした。 調査は、山梨県大月市で行った。林分を地上部と地下部に区分し、さらに地上部を、稈・幹部、枝葉、地下部を根茎、土壌に区分し、それぞれ現存量と全炭素を測定することにより、炭素貯留量の算出を行った。林分全体では、モウソウチク林の炭素貯留量は、針葉樹林よりも約180t/ha少ない結果となった。地上部では、モウソウチク林の炭素貯留量が約190t/ha少なく、地下部では、竹林の炭素貯留量が約10t/ha多いことが示された。 |
著者氏名 | ○坂井勇紀1,2 ・ 上原巌1,2 ・ 田中恵1,2 |
著者所属 | 1東京農業大学地域環境科学部 ・ 2東京農業大学造林学研究室 |
キーワード | 炭素窒素比, 土壌三相, 炭素固定, TR率, 間伐 |
Key word | Carbon Nitrogen Ratio, Three Phases Distribution of Soil, Carbon Fixation, TR Ratio, Thinning |