第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PE-27 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 冷温帯天然生林での択伐施業後の蓄積回復要因ー植物機能形質に注目してー Factors for recovery of biomass after selective cutting in cool-temperate natural forests: Plant traits as a focus |
所属 | 北海道大学 |
要旨本文 | 北海道の冷温帯天然生林では、かつて広く択伐施業が行われてきた。この施業を木材生産と生物多様性保全の両面で持続的に行うためには、択伐後の生産性を高める要因を明らかにし、施業前の林分構造の回復を図る必要がある。森林の生産性には環境との相互作用に影響する植物機能形質が関係することが知られている。しかし、生産性と植物機能形質の関係について一貫した結果は得られていない。本研究では、北海道北部の北海道大学中川研究林の51区画の試験地(広さ: 0.25~1ha)における毎木調査結果を利用して、共分散構造分析(SEM)を行い、長期的(25 ~30年)な地上部バイオマスの回復にあたえる要因や要因間の関係性を明らかにすることを目的とする。未施業区の地上部バイオマスの変化率は調査初期のバイオマスや形質値の群集加重平均と相関がみられた。調査初期に一度択伐が行われた施業区では、凹凸や平均斜度といった地形と相関がみられた。本報告では、未施業区との比較を通して、択伐後の地上部バイオマス回復過程を考察する。 |
著者氏名 | ○本郷悠夏1 ・ 森本淳子2 ・ 鈴木智之3 ・ 吉田俊也3 ・ 石山信雄2 |
著者所属 | 1北海道大学大学院農学院 ・ 2北海道大学大学院農学研究院 ・ 3北海道大学北方生物圏フィールド科学センター |
キーワード | 択伐施業, 蓄積回復, 植物機能形質, 冷温帯天然生林 |
Key word | selective cutting, recovery of biomass, plant functional traits, cool-temperate natural forest |