第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PE-3
発表題目 播種時期の違いとガラス室の使用がスギコンテナ苗の成長に与える影響
Effect of seeding time, and glasshouse on growth of containerized Cryptomeria yaponica seedlings.
所属 石川県農林総合研究センター林業試験場
要旨本文 石川県では、育苗コストの低減、作業の省力化を図るため、スギコンテナ苗の様々な育苗方法を検証中である。今回、スギ実生1年生コンテナ苗の育苗を目的に、1粒直接播種による播種時期の違いやガラス室の使用が、得苗率(苗高30cm以上かつ根元径4.0mm以上の苗の割合)やH/D比(苗高/根元径)等に及ぼす影響を調査した。ガラス室で2月に播種し、5月中旬から露地で育苗した苗は、150ccの健全苗で43%、300ccの健全苗で80%が山林用主要苗木標準規格スギ5号に達した。H/D比は、ガラス室育苗苗の110前後に対して、66前後であり、有意に低い結果であった。県内ではスギ実生コンテナ苗生産に2年を要していたため、早期播種や幼苗期のガラス室使用によって、育苗期間を短縮して生産できる可能性が示された。
著者氏名 ○富沢裕子
著者所属 石川県農林総合研究センター林業試験場
キーワード スギ, H/D比, 得苗率, ガラス室, 露地
Key word Cryptomeria yaponica, height/ diameter ratio, yield rate, glasshouse, outdoor