第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PE-31 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | ウルシ林の地位指数に影響を及ぼす土壌理化学性 Effect of soil physical and chemical properties on the site quality of lacquer tree stand. |
所属 | 岩手大学 |
要旨本文 | 国産漆の需要に対応するためには安定したウルシ原木の供給が必要であり,効率的なウルシ原木生産のためには適切な植栽地の選定が重要である。しかしウルシの植栽適地に関する知見は十分ではない。そこで本研究では,岩手県北部と青森県南部の28林分を対象に,ウルシ林の成長に対する土壌理化学性の影響を分析した。 土壌の理学性については土壌三相,透水性,簡易貫入試験による土壌硬度を,化学性についてはpH(H2O),電気伝導度(EC),炭素含有率(C),窒素含有率(N),CN比,リン酸濃度,交換性塩基(Ca,Mg,K),硝酸態窒素濃度を対象に分析を行った。調査林分の地位指数を目的変数,それぞれの測定値を固定効果,各調査地内の土壌サンプリングプロット(2カ所)をランダム効果として線形混合モデル(LMM)による分析を行った。 LMM分析の結果から,ウルシ林の地位指数にはEC(係数の符号は負),窒素含有率(係数の符号は正),表土の厚さが強く影響していることが分った。このことから,ウルシ林の植栽地にはECが小さく,窒素含有率が高く,表土(根の伸長を阻害しない軟らかい土層)が厚い土壌が適していることが示唆された。 |
著者氏名 | ○江縁紗耶1 ・ 会田裕雅2 ・ 真坂一彦1 |
著者所属 | 1岩手大学農学部 ・ 2岩手大学大学院 |
キーワード | ウルシ, 植栽適地, 土壌, 地位指数 |
Key word | lacquer tree, suitable place for planting, soil physical and chemical properties, site quality |